検診で要精査・経過観察と言われた方(保険診療)

子宮頸部細胞診異常、子宮頸部異形成

他院や健診で、精密検査、再検査、経過観察が必要と診断された場合、当院では二次検診 (コルポスコピー下組織診)やHPVハイリスク検査、HPVジェノタイプ検査などを保険診療で行っております。
これら精密検査の結果をふまえ、治療方針、経過観察の計画を立てていきます。
当院にて引き続きのフォローや経過観察が可能です。

また治療が必要な場合は、本院である佐々木医院ではレーザー治療も可能です。
これから妊娠希望がある方はご相談ください。
子宮頸部円錐切除術も行っております。いずれも婦人科腫瘍専門医が手術を行います。

子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣嚢腫、子宮内膜症など

他院や健診などで、精密検査、再検査、経過観察が必要と診断された場合、保険診療にて、二次検査、精密検査、経過観察、必要に応じて内服や注射などの治療を行っております。
痛みが伴う、月経が多く貧血があるなど症状に応じて、鎮痛剤、鉄剤、ホルモン剤、低用量ピルなどの治療、また手術が必要になった場合には本院(佐々木医院)で、腹腔鏡による治療が可能です。婦人科腹腔鏡技術認定医が手術を行います。

子宮頸管ポリープ

検診などで指摘されたり、偶然見つかった子宮頸管ポリープの切除、経過観察を行っております。


婦人科 症状のある方(保険診療)

不正出血

症状:月経なのか月経ではないのかわからない出血、閉経後の出血、排卵期の出血、性交後の出血、月経前から出血が起こるなど。
治療方法:子宮頸部細胞診、子宮内膜細胞診、場合により子宮内膜組織診、超音波検査などを行います。結果により治療方針は変わります。

おりもの、かゆみ

症状:おりものが多い、色が気になる、匂いが気になるなど。
治療方法:腟分泌物の培養検査を行います。結果は1週間程度で出ます。それをもとに適した治療法をご提案します。カンジダ、トリコモナスは即時診断が可能ですので、すぐに治療を開始することができます。

できもの

症状:外陰部に痛み、痒みを伴う、症状はないが大きくなってきたなど。
治療方法:それぞれの方に合った治療方法をご提案します。

更年期障害

症状:のぼせ、発汗、頭痛、イライラ、落ち込み、腟の乾燥感、性交痛。
治療方法:多彩な症状がある更年期ですが、生活に支障があり、お悩みになるようであれば更年期障害と言えます。漢方薬や、ホルモン補充療法(HRT)での治療が可能です。

骨粗しょう症

症状:骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。痛みを感じないのが普通です。予防が大切な病気になります。
当院では腰椎、大腿骨頸部の骨密度検査が施行できますので、骨粗鬆症の診断が可能です。
治療方法:ホルモン補充療法、注射や内服での治療を行っております。

骨盤臓器脱

経腟分娩歴、肥満、慢性的に咳をする方、閉経後に増悪する可能性があります。診断後、手術が必要な場合には佐々木医院へ紹介いたします。ペッサリーによる保存的治療を希望の場合には当院にて2〜3ヶ月ごとに定期的に受診していただきます。

膀胱炎

性活動期の女性に多い病気です。トイレになかなか行けず、排尿を我慢した時や、性交渉後に症状が出ることがあります。頻尿、排尿後痛、残尿感、血尿などが症状です。尿検査、抗生剤による治療が可能ですので、ご相談ください。

過活動膀胱

トイレが近い、急に行きたくなっても我慢できないなど、悩む方は多いです。診断後に内服治療や、骨盤底筋体操についての説明などさせていただきます。


月経について

月経痛・腹痛

症状:月経時、月経時以外に腹痛がある。
検査:超音波検査、場合により採血、クラミジア検査などを行います。上腹部までの超音波検査も可能ですので、婦人科か内科かわからないという場合もご相談ください。
治療方法:月経痛、子宮内膜症の場合には、鎮痛剤のほか低用量ピルなどで、その他の場合には必要に応じて治療していきます。

月経困難症

原因:子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫などの器質性疾患がある場合と、ない場合とがあります。しかし、子宮内膜症が隠れていても超音波検査などでは見えないことがあります。
症状:生理痛が辛い。腹痛、頭痛、下痢する、排便痛。痛み止めが必要、痛み止め使いたいけど我慢している。寝込む、仕事や学業、スポーツに差し支える。そこまでではないけれど、月経をもう少し楽にしたいなど。
治療方法:鎮痛薬の処方、漢方薬、月経困難症用の超低用量〜低用量ピル、月経困難症用黄体ホルモン(ディナゲストなど)処方、ミレーナ挿入などを行っています。

過多月経

症状:月経の量が多く貧血気味、夜用ナプキンを昼間でも必要とする場合。血の塊が出る場合。過多月経かもしれません。
治療方法:まずは子宮筋腫や子宮腺筋症がないか検査をすることをおすすめします。ミレーナや、低用量ピルでの治療が可能です。手術が必要な場合には紹介いたします。

月経不順

症状:月経周期が長い、短い、変わってきた。量が減ってきた。
治療方法:ホルモン検査や超音波検査で原因を調べます。基礎体温をお勧めすることもあります。検査結果により、漢方薬、ホルモン剤での治療などライフスタイルに合わせた治療方法を提案します。

月経前症候群(PMS premenstrual syndrome)

症状:月経前3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものを言います。眠い、だるい、腹痛、頭痛、イライラ、落ち込み、勉強が手につかない、家事が辛い。むくみ、ニキビ、肌荒れなどの症状が見られます。
治療方法:漢方薬や利尿剤の処方、超低用量ピルで月経周期を最大120日まで延長できます。毎月月経を起こすタイプのピルでもPMSは優位に抑えられます。また気分の落ち込みなどがひどい場合には、抗うつ薬を処方することで改善することがあります。

月経移動(自費診療)

大切な行事、試合、試験、旅行の時など、どうしても月経が来ないようにしたい!そんな時に月経をずらす方法があります。予定月経より7日より前に来ていただくと確実に移動する方法がありますが、薬の副作用で嘔気を伴うことがあります。1ヶ月以上前に来ていただくとホルモン剤の影響を受けることなく移動することが可能ですのでお早めに受診いただくことをお勧めします。


月経痛・PMSの主な治療法

低用量ピル・超低用量ピル

エストロゲン+プロゲスチンという2種類の女性ホルモンが入っています。内服することで卵巣をお休みさせて排卵を起こしません。子宮内膜の増殖を抑える効果がありますので月経量が減り、痛みが軽減します。月経困難症がある場合には保険適応で1ヶ月600円くらいのピルかあります。毎月月経を起こすタイプや、77日から120日周期にすることも可能です。体調やご希望に合わせて処方できるかと思います。

黄体ホルモン

月経困難症、子宮腺筋症、子宮内膜症に対して、ジェノゲストという薬があります。黄体ホルモン剤なので血栓症のリスクが低用量ピルより低く、前兆を伴う片頭痛がある場合や、ピルを内服してはいけない体質・病気をお持ちの方、40歳以上で治療を始めたい場合、通常の低用量ピルが合わない方にもお勧めです。

ミレーナ

子宮内に入れます。子宮内膜の増殖を抑制し、過多月経や月経困難症を改善します。約20%の方では月経が来なくなります。その他の方でも月経量の減少、痛みが軽減されます。排卵は通常通り起こりますので、ホルモンは通常の状態と一緒です。しかし、ピルに匹敵する避妊効果があります。未産婦でも挿入可能ですが、その際は事前にしっかりと相談し、痛み止めを飲む、局所麻酔を行うことをしております。効果は5年間です。月経困難症、過多月経がある場合は保険、避妊目的の場合は自費です。


その他自費診療の項目

妊娠判定

ご自身で検査されていなければ尿検査を行い、加えて超音波検査を行います。当院では妊婦健診はできませんが、異常妊娠時には本院(佐々木医院)や、高次医療機関に紹介させていただきます。

STD検診(性病検診)

基本的には自費での検査になります。クラミジア、淋菌、梅毒、トリコモナス、HIV、B型肝炎、C型肝炎。

ブライダルチェック

いつか妊娠を考えている方を対象に、妊娠する前に知っておきたい感染症や病気について検査します。子宮頸がん検査、超音波検査も行い、妊娠前に治療が必要な疾患がないかどうか診断します。麻疹や風疹抗体が低い場合には妊娠にトライする前にワクチン接種をお勧めします。麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)接種も可能です。

HPVワクチン

子宮頸がんや、外陰がん、中咽頭がん、肛門がん、陰茎がん(男性)を防ぐワクチンです。
現在小6から高1までは定期接種となっており、またキャッチアップ世代(1997年4月2日~2007年4月1日生まれの女性)も、無料での接種が可能です。無料で接種が可能なワクチンはサーバリックス(2価)・ガーダシル(4価)・シルガード9(9価)です。自費での接種も可能です。
接種前に説明を聞きたいという場合もぜひご相談ください。

避妊用ピル

妊娠したい時までの避妊は女性が主導で行うことをお勧めします。アンジュ、ファボワールは院内でお渡しが可能です。学生の方には学生証提示で学割があります。

緊急避妊ピル

コンドームがやぶれた、最初から使用しなかった、コンドームが腟内で外れた、コンドームだけでの性交渉があったがやはり心配になったなどの不安がある場合に72時間以内に内服していただくピルです。72時間以内とはいっても早ければ早いほど効果は高いです。それ以降の避妊方法についてもご相談に乗れます。学生の方には学生証提示で学割があります。

(*性暴力があった場合には警察を経由する方法もあります。同意のない性行為は性暴力です。
東京ではSARC東京という24時間対応のワンストップセンターがありますので、これは性暴力なのかと悩んだ場合にも、ぜひホームページへアクセスすることをお勧めします。)


自費診療、お薬代のご案内

詳しくはお電話などでお問い合わせください

料金表(税込)
ピル初診料 3,300円
ピル再診料 2,200円
月経移動(別途お薬代) 3,300円
ファボワール(21日分) 2,500円
アンジュ(28日分) 2,100円
緊急避妊薬(診察料込) 11,000円
ミレーナ(自費・挿入代込) 55,000円
HPVワクチン 小学校6年~高校1年相当 女の子、およびキャッチアップ世代
(1997年4月2日~2007年4月1日生まれの女性は無料接種可能
HPVワクチンのご案内ページをご参照